──25歳の夏、首を吊る決心をした。




大人に近付くにつれ、夢を見るのはやめた。

宇宙飛行士になんかなれないし

人間は、宇宙空間では生きられない。


明日に希望を抱いても

期待するような未来は訪れない。




高校三年生のある日の夜。


周囲を照らす程の、目映い流星群がこの街に堕ちた。


あの日から忘れかけていた感情が揺れ動く。


そんな非日常に、心臓が高鳴る。


あの日。


血塗れの宇宙人と目が合った。


✦本編


✦ -0話 出逢い

目が合うと、悲しそうに微笑まれたのだ。


✦ -1話 謎の転入生

化野はまるで他人事だとでも言うように、目の前に流れるニュースを不思議そうに見ていた。

今度はこっちの番。